海上保安官は船舶免許が必須


海上保安庁

実は日本が保有する水域は、排他的経済水域等を含めると、世界的でも10本の指に入るほどの広さを支配下に置いていると言われています。

その海を守るのが海上保安庁の仕事です。

海上保安庁に勤務する職員は「海上保安官」として、巡視船に乗船して実際に海上での業務をしたり、陸上の施設で勤務したりしています。

国家公務員試験を受験し、合格すると訓練学校である「海上保安学校」か、「海上保安大学校」に入校し、訓練を受けるとともに、この仕事で必ず必要となる「一級小型船舶操縦者免許」と「海技士」の資格をとるための勉強をします。

海上保安学校を卒業した海上保安官は、現場に出て、まず巡視船に乗船して勤務することが殆どですから、船の免許を取得することは必須条件なのです。

海上保安学校で取得できる船舶免許と海技士

海上保安学校は国から指定されて、卒業すれば1年半で五級海技士の口述試験を受ける資格を得ることができますので、現場に出て実務経験を積んだ1年半後には殆どの職員が海技士資格を取得します。

また、卒業前には四級海技士の筆記試験を受験しますから、合格しておけば現場に出てから実務経験を3年積んで、口述試験を受けて資格を取得することも可能です。

海技士とは?

そもそも海技士というのは、総トン数20トン以上の大型船舶を操縦するための資格であり、機関部・甲板部や無線部などの職員として、船上で就業するのに必要な資格です。
ただ、海技士も上記の、航海・機関・無線・電気通信で大別され、それぞれ同じ海技士でも違います。
簡単に言うと、航海士や無線従事者のようなものに分かれているというわけです。

例えば航海の方でいうと、階級が上がれば上がるほど、大型の船に乗船して船長にもなることができます。
海上保安庁の巡視船の多くは巡視艇と呼ばれる25トン程度の大きさの船舶のほか、更に大型になると300トンクラスのものから最も大きくて6000トンクラスの大型巡視船もあります。
5000トン未満なら2級海技士でも船長になれますが、5000トンを超える船になると1級海技士の資格が必要になります。

海上保安官に必要なのは、小型船舶操縦士よりも海技士

小型船舶操縦士免許では、20トン未満の小型船舶しか操縦できません。
その為、大型の船を操縦する可能性のある海上保安官は、海技士が必要になってきます。
なにより、航海・機関・通信・電気通信の海技士資格が無ければ船員として乗船することができませんので、小型船舶操縦士免許より、海技士資格の方が大切なのです。