遊びでとった2級小型船舶免許が漁師への道を開いた


imasia_4601385_XL

船舶免許を取得する理由は、人それぞれです。今回は、海釣りが好きで自分で操縦したくてとった2級小型船舶免許が本当の漁師へなるきっかけを作ってしまた体験談をお届けします。

船釣りにはまって毎週末、漁師さんの漁の手伝いの真似事を

私が持っている免許は2級小型船舶免許です。初めて取得したのは平成16年ですのでその当時は4級小型船舶免許と言われていた時代です。

免許を取った目的は、海での船釣りにはまっており、その縁で漁師さんとも仲良くなったので、船釣り以外でも毎週末には遊びに行っては漁師さんと一緒に船に乗せてもらい、網上げや網を下ろすなどの漁の手伝いの真似事をしていました。

網から上がったばかりのアジやイワシなどの青魚やイカは活きが良いほど美味く、その味ばかりはどんな料亭も適わないと思います。

漁師小屋ですぐ刺身にして昼から飲んでいると、酒の匂いにつられて近所の漁師も集まり夜まで大宴会です。そのまま漁師小屋で眠り、翌日早朝にはまた出船して網を上げ、本当なら昨日の続きをやりたいところですが、残念ながら明日の仕事に備えてぐっと我慢。

しかし帰る際には漁師さんから浜値があまり高くない魚が「ほら、お土産だ」とクーラーボックス満杯に入れられるので、帰宅した夜から木曜日くらいまで家族全員で新鮮な魚に舌鼓を打つことが出来ます。

そしてまた土曜日には漁師宅で大宴会にお泊りの繰り返し。

やっぱり自分でも操縦がしたくて2級小型船舶免許を取得

そんな生活を続けていると自分でも船の操縦がしたくなり、2級小型船舶免許を取ることにしました。

大賛成の漁師さんからは、船舶免許の試験対策として漁船を使って操縦練習をさせてもらい、一発で免許も取れました。

船舶免許を取ってからは、漁場への行き帰りの操縦を任せてくれるようになり漁師の真似事にどんどん拍車が掛かりました。

頭にはタオルで鉢巻、真っ黒に日焼けした姿はとてもサラリーマンには見えず、跡取りのいない漁師さんは「あんたが後を継いでくれると嬉しいけどな」、酒を飲むたびに冗談めいた様子で話していましたが、その時にはまだ私も冗談交じりで「サラリーマンみたいに気を遣わなくていいし、ストレス無くていいかもなあ」と言葉を返していました。

突然の転勤辞令、そして、漁師になる事を決断しました

ある日突然に重大な決断を下す時が来ました。転勤の辞令です。

週末のあまりの居心地の良さに仕事に身の入ってない私を見て、上司が現状を変えることを選択したようです。

サラリーマンは安定しているけどストレスが掛かる。漁師ははっきり言って儲かりませんが、会社勤めとは180度違った自由な生活が出来る。

どちらを選択すべきか悩みました。自由か安定か、下した決断は自由です。

あの時に取った2級小型船舶免許が、漁師の職業として役立っているとは人間の運命とは不思議なものです。今でもこの選択に間違いはないと思って毎日を暮らしています。